私の仕事場の日常をつづった“極私的”メールマガジン。
個人事業のDTP業者の生態に興味をお持ちの方は、暇つぶしにご覧ください。
2002年

01月  みんな年賀状づくりが上手/こいつは春から…
06月  四十肩だと!?/新しいソフトをどうしよう
08月  何とか夏を乗り切った/ブロードバンドにしようかな…
08月  〔号外〕ブロードバンド特集号!
11月  新ホームページ開設特集!


月ウメtop1999年2000年2001年2004年2005年
2002年1月16日号

仕事でおつきあい頂いているみなさま、いつもお世話さまです。
仲間と友だちのみなさん、こんにちは。
思い立ったら吉日発行の「月刊ウメザワ」です。
今年もときどき精力的、かつ脱力的に発行します。
年明け第1号ということで、今回は「年賀状特集」です。


●家庭製年賀状が年々グレードアップ
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 お正月といえば年賀状。今回のこちらからの年賀状は、年末ぎりぎり、一部
は年が明けてから投函したので、配達も遅かったことと思います。また娘(幼
稚園年長)に届いたものが予想以上に多く、その返事に回したおかげで大人の
ぶんが足りなくなり、今年は失礼した方もありました。お心当たりの方があり
ましたら、悪しからずご了承ください。

 さて、届いた年賀状を見て驚いたのが、家庭でつくったものの仕上がりのよ
さです。家庭用カラープリンタの性能がかなりよくなっているのと、皆さんの
レベルが上がっているのとで、プロ(印刷屋さん)顔負けの年賀状がたくさん
ありました。ある家族は、娘さんがクレヨンで描いた絵を取り込んであり、ま
さに絵はがきのような仕上がりでした。きれいなカットが刷り込んであるか
ら、コンビニあたりで買ったものかと思いつつ、よく見るとプリンタの出力
だったりします。レイアウトも上手な方が多いんですねぇ。
 もちろんその一方で、個性溢れる手書きの年賀状や、版画や“プリントごっ
こ”の暖かみのある年賀状も、たくさんありました。どっちがいいとか悪いと
かでなく、いろいろな作り方ができるようになったおかげで、受け取る側とし
てはお正月の楽しみが増えたという感じです。
 はがきや名刺の印刷をする知り合いの印刷屋さん(今でも活版を使っていま
す)が、「最近、年賀状の依頼が少なくてよ」とぼやいてましたが、それもう
なずけるところです。家庭にこれだけの設備が入り込み、多くの人が簡単に印
刷をするようになっているのですから。その点は、印刷業界の片隅にいる者と
して、身につまされる思いです。


●いくら手軽だからといっても…
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 同じ印刷屋さんから聞いた話です。
 そこでは毎年年賀状の時期になると、絵柄や文字を活版屋さんから買い入
れ、実寸の印刷見本をつくって、文房具屋さんなどのお得意先に預けていまし
た。そして文房具屋さんを通じて一般の方の年賀状を受注するわけです。
 ところが一昨年、とある文房具屋さんからの注文が、それまでに比べてなぜ
か少なくなりました。かの印刷屋さん、どうもおかしいと探りを入れると、文
房具屋さんが印刷見本を勝手にスキャニングして加工して、自分のところで年
賀状をつくって売っていたようなのです。
「人がお金を出して仕入れてつくったものを、横取りして自分ちでやっちゃう
んだから、嫌になるよな」と憤慨していました。こういうことが簡単にできて
しまうのは、機械の進歩のマイナス面ですね。
 それ以来、実寸の印刷見本は信頼できるところにだけ預けるようにして、あ
とは縮小サイズにしたそうです。


●こいつは春から
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 さてお楽しみの、お年玉つき年賀はがきの当選番号発表日。娘と一緒に新聞
でチェックしました。毎年、末当の切手シートが2つくらいは当たります。今
年はなんかイマイチだな……。あれ、あっ! これ、1等賞と同じ番号だ!
 コーフンしつつ大慌てで細君を呼びます。
「ウソでしょ! どれどれ……あ、ホントだ、すごいね、やったね!」
当然そういう反応だと思いきや、細君ときたら賞品をざっと見て、一言。
「…ふるさと小包のほうがよかったな」。
3等の「ふるさと小包1つ」と1番違いがあって、そっちのほうを悔やんでい
ました。
「賞品が何であれ、1等賞だぞ1等賞。すごいと思わないのかね」
「でも、うちで欲しいものないじゃないの」
「うん…そりゃそうだけど、うにゃうにゃ…」
 まったく細君ときたら、クールなやつです。
 数年以上前にいちど、家族中やたらとクジ運が強い時期がありました。スー
パーの抽選で特等の食事券が当たったのを皮切りに、ビンゴで1等賞があたっ
たり、映画試写会のチケットが手に入ったりしたのです。
 そのときと同じく今回も、年賀はがきの1等賞が皮切りにならないとは限り
ません。「当分の間、懸賞にはどんどん応募するぞ!」とのぼくからの提案
に、クールな細君も頷くのでした。


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今月のボ・ヤ・キ ……
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 お得意先の印刷屋さんから、結婚式の案内状つくりを頼まれる。いいです
よ、と原稿を見ると、差出人がその印刷屋さんの名前。
「ええ、せがれの結婚式でして」
 それはおめでとうございます、といいつつホンネは、ありゃりゃ請求しづら
いな。ご祝儀を込めて値引きをするか?
 金額に迷いつつ後日版下を渡したら、「こんどは式場の座席表をお願いした
いんですが」。うわっ、やっかいそうな原稿だ。
 これ、いくらで請求すりゃいいんだ!?
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         ■  仕事場にある モノ たち  ■
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             ☆ その3 ポット ☆

 内容量1リットル。いまどき電気で沸かすタイプでない、渋い深緑色のポッ
トです。朝仕事場に着くと、まずやかんでお湯を沸かして、こいつにお湯を注
ぐのが日課です。
 電気式のは、沸かすときにかなり電気を使います。パソコンやらプリンタが
フル稼働しているときに、うっかり沸かしてブレーカーが落ちたら困るので、
いまどきポットを使っています。
 こいつには一度、ひどい思いをさせたことがあります。
 最初の引っ越しをしたときです。左手に紙袋、右手にこいつを握りしめ、2
階から階段をおりようとしたときに、なにかの弾みでポットを落としてしまい
ました。ぼくはとっさに耳を押さえます。目の前では、どういうわけかスロー
モーションで、ポットが段にぶつかり弾みながら落ちていきます。ポーン、
ポーン、ポーン、ガッシャーーーン …… 耳を押さえていたのに、そう聞こえ
たような気がしました。
 階段下に横たわり動かなくなった哀れなポット。そいつを恐る恐る拾い上げ
ると、不思議なことに異常な音は聞こえません。フタを開けて覗いてみても、
壊れている様子はありません。念のため解体して点検してみましたが、内側に
はヒビもワレもまったくないのでした。
 まさしく“魔法ビン”の名にふさわしいこいつから、パワーを分けてもらお
うと、日々ありがたくコーヒーを飲んでいます。

●オマケ●
 使っているうちにポット内のガラス面にくっつく、正体不明のガビガビ。こ
れは、食用酢で簡単に落とせます。薄めないでポットに入れておけば、一晩ほ
どできれいさっぱり溶けてなくなります。2倍(お酢1:水1)くらいで試し
たときは、少し残りましたが、スポンジでこすったらそれもすぐ落ちました。
※以上は魔法ビンタイプのものの場合です。電気で沸かすタイプだとどうなの
 かはわかりません。 → どなたか試して、結果を教えてくれませんか?

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今回もこれまでどおり、要る要らないも尋ねないまま勝手にお送りしました。
「職場にこんなの送るな」「今後はいらない」と思われた方は、お手数です
が下記までご連絡ください。次回以降はご迷惑をおかけしないようにします。
ご意見ご感想、他人に知らせたい情報・聞きたいこと等もお待ちしています。
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*次回の発行日は未定です。「月刊」というタイトルに意味はありません。
(C) UMEZAWA Hiroshi



2002年6月18日号

仕事でおつきあい頂いているみなさま、いつもお世話さまです。

仲間と友だちのみなさん、こんにちは。
5か月ぶりに発行の「月刊ウメザワ」です。
あんまり間が空いたので、リニューアルしてみました。
ロゴだけ。中身は一緒です。


◆パソコンのヘビーユーザーはご注意!
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 近ごろ苦労したのは、肩の故障です。
 3月半ばのあるとき急に、腕を持ち上げたり力を入れると両肩に痛みが走る
ようになりました。箸と茶碗を持つのがシンドイ、というくらい。
 原因ははっきりしています。納品近くには1日12時間以上、連日パソコン
の前に座りっぱなしで仕事をしたのがいけなかった。根が横着なものだから、
休憩のときに体操とか、そういうことをしてなかったんです。
 前の勤め先の大将は、やはり積年の長時間労働のために頸肩腕症候群(けい
けいわんしょうこうぐん)になり、腕・肩・頸の痛みのために着替えも苦労し
ているような状態でした。
 そうなっちゃったら大変だ、と、近所の接骨院に行きました。肩をマッサー
ジした先生は一言、「四十肩だね」。まだ30歳代半ばだというのに!
 放っておくと凝り固まると脅されて、時々マッサージを受けに接骨院に通
い、自分でも意識して腕や肩をストレッチ。ようやく最近、痛みを感じなく
なってきました。
 もともと肩こりを感じないタチなので、知らないうちに無理を重ねていたよ
うです。みなさんも、お気をつけください。


◆HPで考えていることいくつか
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ホームページ「本づくりハウス」を1月、2月、4月、5月と更新していま
す。リンクを追加したとか、自分の文章をアップしたとかいう程度の更新ばか
り。このサイトでもっとも肝心な、個人が印刷物をつくる上でのアドバイス
は、あまり手を入れられないでいます。
 増やしたい内容はあるものの、文章をまとめる気力がどうも足りなくて…。
 その内容とは、「写真の処理」についてです。写真入りの原稿をコピーした
り簡易印刷したときに、写真が真っ黒黒になっちゃった、という経験はありま
せんか。
 こうならないための方法は、ちゃんとあります。少し手間をかけてやれば、
印刷屋さんに頼む場合にも、自分で写真原稿をつくることができます。そう
いったノウハウを、まとめてみたいと考えています。
 その他に「こんなことについても載ってるといいな」というものがあれば、
教えてください。(製本と用紙について知りたい、というご意見をいただいて
います。ただいま検討中です)
 あと、作者のページの充実ですね。この秋にも始めてみたいことがあるんで
す。実行するかどうかは乞うご期待ということで。


◆新しいソフトを試してみたけれど
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 仕事用のメインマック。OSのバージョンを長いこと8.1のままにしてい
ましたが、9.1までバージョンアップしました。
 マックOS8.1というのは、ウィンドウズなら95か98くらいの年代
物。それをmeに上げてやった、という感じです。(なぜxp(=MacOS X or
9.2.2)でないのか。それにもワケが…。いずれまた)
 古いOSはたいていの場合、動作が軽く、それなりに安定しているもので
す。実用上の問題がなければ、わざわざOSを上げて設定をやり直したり、プ
リンタドライバなど関連ソフトも入れ替えるみたいな面倒は、なるべく避けた
い気持ちが強かったのです。
 とはいえ、関連ソフトウェアはどんどんバージョンアップしてゆき、新しい
バージョンでは対応OSもあがっています。いつまでもOS8.1というわけ
にもいかず、もうぼちぼちしょうがないなぁ…、という時期でした。
 で、バージョンアップをしたわけですが、そのついでに、以前から興味が
あったInDesign(イン・デザイン)というソフトの体験版も入れてみました。
 同業者のみなさんはにおなじみの、日本語組版(印刷物をつくる作業)の効
率を上げると噂されるソフトです。でもかなり高性能のマシンでないと動きが
トロい、とても重たいと評判のソフトです。
 これだと作業しやすそうな仕事があるので、どんな感じかと体験版をいじ
くってみたのですが…………、重たい! トロい! 動かない!
 どの雑誌記事にも書かれているとおり、最新の高速マシンでないと、快適に
作業をするのは難しいようです。(ぼくのマックは PMG3 MT300。数年前には最
新機種でしたが)
 いやはやこれは、ムダな投資になる可能性があるな…と思う一方で、「こう
すれば操作性がよくなる」といわれるコツがあるようだから、それに賭けて購
入しようよ。手元にあれば、いつか機械を入れ替えたときにも使えるぞ、と思
う気持ちも強いです。
 同業者のみなさん、ご意見をお聞かせください!


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         ■  仕事場にある モノ たち  ■
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             ☆ その4 冷蔵庫 ☆

 高さ・幅・奥行きがどれも50センチ弱の小型冷蔵庫。ぼくで何代目の所有
者になるのかわからない、という年期物をもらいました。水色という珍しい色
をしているのは、前の所有者がペンキ塗りが好きだったからです。
 これをもらったのは、仕事場の引っ越しをした直後。それまでは、冷蔵庫も
冷房もない部屋にいて、夏はひたすら暑い思いをしていました。なので「処分
する冷蔵庫があるのだけど、使わないか」といわれたときは嬉しかったもので
す。
 これがやってきて分かったのは、50センチ角のサイズというのは、意外と
場所をとるということでした。なにより直に床に置かないといけない。ドアの
開閉を考えれば、半畳以上のスペースは必要です。部屋の広さ(狭さ)に限り
があるので、ただ冷蔵庫を置くだけのスペースは惜しいものです。困ったな、
せっかくだけど処分しようか…としばらく迷っていました。
 そんなあるとき、機器の配置替えの途中で小さな作業台をひょいと持ち上げ
て、何気なく冷蔵庫にかぶせるように置きました。そして発見。おお、こんな
ところに置き場があったのか、と。幅といい高さといい、その作業台は冷蔵庫
にかぶせるためにあるかのような、ちょうどぴったりのサイズなのでした。
 のちに引っ越した新しい部屋にも、この冷蔵庫を置くために設計したかのよ
うに、まさにサイズぴったりのコーナーがありました。
 一度ならず捨てられそうになった水色冷蔵庫くんは、そのたびにきちんと居
場所を見つけ、きょうまで役目を果たしています。いまも自分専用のコーナー
にどしんと構えて、麦茶を冷やしてくれるのでした。

●オマケ●
 水道水の中に木炭を入れて、冷蔵庫に1晩も置いておくと、いやなにおいが
抜けて飲みやすくなります。一説によると有害物質も除かれるとか。近頃はそ
れ用の備長炭が売っています。浄水器をお使いでない方は、お試しあれ。

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今回もこれまでどおり、要る要らないも尋ねないまま勝手にお送りしました。
「職場にこんなの送るな」「今後はいらない」と思われた方は、お手数です
が下記までご連絡ください。次回以降はご迷惑をおかけしないようにします。
ご意見ご感想、他人に知らせたい情報・聞きたいこと等もお待ちしています。
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*次回の発行日は未定です。「月刊」というタイトルに意味はありません。
(C) UMEZAWA Hiroshi


2002年8月22日号

仕事でおつきあい頂いているみなさま、いつもお世話さまです。
仲間と友だちのみなさん、こんにちは。
毎度お久しぶりに発行の「月刊ウメザワ」です。
掃除する気力も萎える灼熱の日々のおかげで、
とっちらかった部屋からお届けします。


◆何とか夏を乗り切りましたの巻
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 酷暑もようやく一段落し、夕べには涼やかな虫の音が聞こえるようになりま
した。
 例によって暑い暑いこの仕事場でしたが、それでも昨年に比べればかなりマ
シに過ごしたものです。
 というのも、今年は窓用クーラーの設置位置を変え、冷風が直接ぼくのほう
に吹いてくるようにしたのです。冷風を直にあびるのは体によくないですが、
蒸し風呂状態の部屋にいるのも体によくない。ならば涼しいほうを選びます。
 あと、仕事部屋と台所の境にカーテンを吊しました。台所は見捨てて、冷気
を部屋に閉じこめ作戦です。これは効果がありました。暑い盛りの時間帯で
も、それなりに過ごせるようになったのです。ときどき台所に座って一服し
て、それから仕事部屋に戻ったときの爽快感!(5分もすれば慣れてしまいま
すが……)
 ただ、来客用のテーブルは台所にあるので、お客さんには申し訳ない思いを
させました。せめてもということで、卓上用のミニ扇風機を用意しましたが、
しばしば立ち寄ってくれたお客さんの訪問回数が減ったのはいうまでもありま
せん。
 でも、そういう時期は過ぎました。秋風が爽やかなこれからの季節は、風が
よく通って過ごしやすいですよ。


◆集中豪雨がやってきた!の巻
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 朝からの容赦ない熱気に目がくらみそうな7月のある日。午後になると邪悪
な雲が天空を覆い、ゴロゴロと雷が鳴り始めました。くるぞくるぞと思ってい
たら、やっぱりきました。ポツポツ、ドーッと雨が降り始め、猛り狂った雷が
絶え間なく光っては轟き、すぐそこにあるラジオの音さえ聞こえません。この
夏に何度かあった集中豪雨です。
 はじめのうちは遠かった雷鳴が、だんだんと近づいてきます。以前、ある家
の近くの電柱に雷が落ちて、テレビがぶっ壊れたと聞いたことがあります。そ
んなふうにしてパソコンがいかれちゃったら大変だと、電源を落としコンセン
トも抜いて、仕事はしばらく中断です。
 雨が吹き込んでくるから窓は開けられず、窓が開けられないから窓用クー
ラーも使えません。まだまだ気温が高い時間帯、湿気が高い部屋で汗ばみなが
ら、ただひたすら雨が上がるのを待ちました。
 そうしてジャスト2時間。日差しが戻ってきたので窓を開けると、瑞々しい
街並みが輝いていました。ひとしきり降った雨のおかげで気温も下がり、窓を
開け放して清涼感あふれる風を浴びながら、中断していた仕事の続きを始めま
す。
 雷は勘弁願いたいけど、たまにはこういう日があってもいいものです。


>>閑話休題
日本人ジャズデュオの Fried Pride(フライド・プライド)がお気に入りで
す。10月30日の渋谷でのライブに、どなたか一緒に行きませんか。


◆ブロードバンドにしようかなぁの巻
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 いまここではISDN回線でインターネットにつないでいますが、ぼつぼつ
ブロードバンドとやらにしたいなぁ、と思っています。
 パソコンショップなどでADSL接続中の機械をいじっていると、その表示
の速さに圧倒されます。これならメールの送受信も瞬時でしょう。お客さんか
ら合計数メガのファイルが送られてきて、しばらく受信中のまま、ということ
がしばしばなので、通信速度が速いのは大きな魅力です。
 それで調べてみたら、ISDNを使いつつADSLも使えることがわかりま
した。要はADSL専用の回線を増設する(室内に電話の差し込み口をもう1
つ設ける)するんです。この回線に電話機をつないで通話することはできませ
ん。でも数万円もする電話加入権は不要で、差し込み口の工事費がかかるくら
いです。回線使用料など出費が少し増えますが、許せる範囲の金額です。いま
このサービスが気になっています。
 一方で、無線ブロードバンド会社が世田谷でサービス開始するという話が
あって、じつはその会社に仮申し込みをしています。こちらは小さなアンテナ
をベランダに設置するだけで、特段の工事はナシ。費用は今のプロバイダ料と
ほぼ同じで、しかも速度はADSL以上。とても魅力的なサービスです。
 しかしながら、種々情報によるとこの会社、サービス展開が遅れているよう
で、用賀あたりでの開始時期も未定のまんま。
 こういうところは見切ったほうがいいのかどうか。でもADSLにしたあと
でサービスが始まったりしたらいやだなぁ、という思いも残ります。
 ちなみに、無線ブロードバンドはWIS−netというものです。どなたか
情報をお持ちでないでしょうか。


         ┏─━─━─━─━─━─━─━─┓
         ■  仕事場にある モノ たち  ■
         ┗─━─━─━─━─━─━─━─┛
            ☆ その5 壁掛け時計 ☆

 直径25センチほどの円形壁掛けタイプ。淡いクリーム色の木枠。白地に黒
数字の文字盤。黒の長短針にクリームの秒針。仕事場にある唯一の時計です。
 ずっと以前から、時計というものにあまり関心がなく、腕時計も十数年前に
なくして以来、手にしたことがありません。だいたいの時間がわかればどうに
かなるような、いい加減な生活をしているから、それでけっこう大丈夫だった
んです。
 仕事場では、さすがに時刻がわからないと不自由なので、100円ショップ
でタバコ箱くらいの目覚まし時計を買ってきました。それで充分だったので
す。
 でも打ち合わせに来たお客さんは、ほぼ例外なく、ときどき壁に目をやり時
計を探します。ある人などは、時計はここですと何度も教えたのに、来るたん
びに壁のほうを見上げていました。
 もしかして、こういうのって非常識かも、と思っていたら、100円時計を
落として壊しちゃいました。それでようやく、壁掛け時計を用意する気になり
ました。
 まずは家電量販店にいってみました。さすがにたくさんの種類があって、よ
りどりみどりといった感じです。なのになぜか、気に入ったものはありませ
ん。少し離れても見やすい数字、でかくも小さくもないサイズ、色や素材に存
在感があるものはいや、という程度の条件なのに、当てはまるものがないんで
す。いくつかの店を回ったけれども、見つからないのでこの日は断念。その
後、量販店に時計店、カメラ屋にディスカウント店と、あちらこちらを覗いて
周り、けっきょくのところ東急ハンズで、見本があったものを取り寄せても
らったのでした。
 特別に必要だったわけでなく、たいした値段でもない何の変哲もない壁掛け
時計に、こうして時間を費やした自分っていったい……。
 当メルマガの以前からの読者なら、「またかよ」と苦笑いされていることで
しょう。そういうヤツなんです、ぼくは。

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今回もこれまでどおり、要る要らないも尋ねないまま勝手にお送りしました。
「職場にこんなの送るな」「今後はいらない」と思われた方は、お手数です
が下記までご連絡ください。次回以降はご迷惑をおかけしないようにします。
ご意見ご感想、他人に知らせたい情報・聞きたいこと等もお待ちしています。
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*次回の発行日は未定です。「月刊」というタイトルに意味はありません。
(C) UMEZAWA Hiroshi


2002年8月26日号

先日発行した「月刊ウメザワ」で、
ISDNからブロードバンドへの切り替えを考えていると記したところ、
お二人の読者からアドバイスをいただきました。
皆さんのお役に立つこともあるかも知れませんので、
その内容をかんたんにご紹介いたします。


◆ADSLを勧められました
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 結論からいうと、お二人とも「ISDNをやめてADSLにするのがよい」
とのことでした。
 ADSL回線を増設するよりは、新規の経費もかからないし、維持費などの
面でもけっきょく安いだろうということです。
 あと、無線系プロバイダはイマイチだと。なぜなら、「携帯やコードレスが
使いづらくなったりします。それに概して不安定です」とのことでした。
 加えて、通信速度的にも、「ADSLの方が(平均的に)WIS−Netよ
り速い」そうです。
 ここまで言われると、いつサービス開始されるかわからないWIS−Net
を待つより、やっぱりADSLに切り替えようという気持ちが強くなります。

 ただ、困ってしまうこともあります。
 一つは、ISDNからADSLに変更すると、電話番号が変わる可能性があ
ることです。仕事用の電話なので、できるだけ番号は変えたくない。しばしば
引っ越しし住所が変わっているだけに、一貫して変わっていない電話番号は残
しておきたい。これがまず第一のハードルです。
 もう一つは、ISDNの「1回線を2回線として使える」というメリットで
すね。時期によって、ダラダラとなが〜いファクスが送られてくることがあり、
その間に電話をかけたり受けたりするために、2回線あるほうが望ましいので
す。
 ADSLは確か、電話とネットは並行してつなぐことができますね。だから
ネット中の電話(ファクス)はいいとして、電話(ファクス)中の電話(ファ
クス)をどうするかです。
 現時点では、電話・ファクス・通信をまとめて一斉につなげることはありま
せん。なので、たとえばIP電話でですね、「ADSLで通常の電話をかけつ
つ、通信回線部分を使ってIP電話をかける」ことができるのであれば、それ
でもいいかなと考えています(コストの面はさておきとして)。
 IP電話については、そのサービスが使えるプロバイダにしないといけない
とか、別の問題も出てくるとは思いますが、まずは技術的にそのあたりはどう
なのか、ご存じの方がいらしたら、ぜひお教えください。

 ということで、ぼくの選択としては、
1)出費増を覚悟の上で、ISDNを残しつつ、ADSL専用の回線を設ける
2)ISDNをやめADSLにして、電話のもう1回線は別の手段を考える
 この2つのセンで考えることにしました。
 このほかに“第三の選択”があったら、これまた教えてください!

※アドバイスくださったSさんとKさん、ありがとうございました。


……オマケのボヤキ……
 1980年代の後半に、NTT関連団体のPR誌をつくる仕事をしていまし
た。そのころは「INSネット」という名称でISDNサービスを開始した前
後で、PR誌には「高速・大容量データ電送が可能な光ファイバを使って、夢
のデータ通信」といったコピーが氾濫していました。「64kbpsという高速
(!)通信ならば、動画も音声も送れる」と、そこにはバラ色の未来が描かれ
ていたのですが…。
 先日の新聞記事に「ISDNの役割は終わった」とありました。ADSLへ
乗り換える(光ファイバから銅線に戻す!)ケースが増え、契約数が減少して
いるそうです。
 知名度が低く契約が伸びない不遇な時期を経て、インターネットの普及とと
もにここ何年かで契約数をグッと延ばしたISDN。それがこうも簡単に捨て
られるとは。先のようなコピーを書いていた者としては、感慨深いものがあり
ます。
 通信技術が日進月歩なのはわかりますが、それにしても「夢」っていうのは
儚いものですねぇ。しみじみ。

===================================
今回は、専門的な内容にも関わらず、要る要らないを尋ねないままお送りして
しまいました。「こんなメール要らない」と思われた方にお詫びします。
===================================
*次回の発行日は未定です。「月刊」というタイトルに意味はありません。
(C) UMEZAWA Hiroshi


2002年11月07日号

> 新ホームページ開設特集!

仕事でおつきあい頂いているみなさま、いつもお世話さまです。
仲間と友だちのみなさん、こんにちは。
毎度お久しぶりに発行の「月刊ウメザワ」です。
今回はホームページとブロードバンドに偏った内容です。
関心がない方は…次号をお楽しみに。それじゃ!


◆新HPを作った理由
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 構想半年、制作1か月(ちょっとオーバー)を費やして、新しいホームペー
ジを開設しました。その名も「ウメズハウス(UME'S HOUSE)」と申します。
http://www.irukanet.com/ume/

 これまでも、「本づくりハウス」というHPを持っていました。これは基本
的に、個人が印刷や本づくりを考える際のアドバイス集として作ってありま
す。いわば仕事絡み、ホンネでいえば宣伝用のHPです。
 なのに、過去に書いた文章を掲載したりしているうちに、だんだんと雑然と
してきて、アドバイス集サイトなのか梅沢個人のサイトなのか、わからなく
なってきちゃいました。
 そこで、いっそ、「本づくりハウス」はアドバイス関連に専念させ、個人的
な内容は別サイトに移そうと考えたのです。


◆ウメズハウスのコンテンツ紹介
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 というわけで、新HPは私的なことばっかり載せてあります。例によって文
章ばかり。「シンプルで、見やすく、表示も早く」を目指しています。
 さてここで、コンテンツをご紹介します。
●望(のぞみ)日記
 この8月に生まれた息子の成長日記です。2人目の子どもなので、適当に距
 離を置いて書いているつもりです。マメに更新しています。
●プレ父ちゃんのための妊娠出産基礎講座
 これからお父さんになる人向けに、奥さんが妊娠するってどういうことか、
 ごくごく基本的なことを書きました。また、長女は総合病院で、長男は助産
 院で出産したので、両者の施設やサービスの違いにも触れてみました。
●メール問答集
 気になる話題について、知人とやりとりしたメールを公開します。今のとこ
 ろ、「東京都の大道芸ライセンス」「パレスチナ情勢」「“平和ぼけ”につ
 いて」の3つを載せています。徐々に増やしていきます。
●文章いろいろ
 投稿誌『言わせろ』などに投稿してきた文章を掲載します。既存HP(本づ
 くりハウス)の「雑文集」と内容が重なっているので、いまのところ、長男
 が生まれた報告と、パレスチナで起きたテロの現場に居合わせた友人へのイ
 ンタビュー(←けっこうシビアな内容)の2本だけです。近いうちに、「雑
 文集」の中身をこちらに移す予定です。
●本づくりハウス
 ここから既存HPへ移れるようにしてあります。
●リンク集
●プロフィール
 既存HPの同内容のページにリンクしています。
●アンケート&ご感想
 ここからご意見・ご感想などお送りいただけます。フォーム形式にしてあり
 ますので、記入は簡単です。ついでに、お好きなアウトドアについてのアン
 ケートにもご回答ください。

 なお、「ウメズハウス」開設に伴い、「本づくりハウス」にも手を入れてい
く予定です。今後、更新情報を「Wハウスニュース」としてお送りします。こ
ちらもお目通しいただけると嬉しいです。
(「そんなもん、いらない」という方は、いらっしゃらないと思いますが……
もしおられたらご一報ください)


◆つくりました、1から全部
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 今回は始めから終いまで、全部自分でやってみました。
 既存HPの更新や、1ページだけの簡単なHPづくりは経験していました
が、本格的なHPづくりは初めてのことです。
 もちろん、あーだこーだと四苦八苦したのですが、中でもいちばん苦労した
のは、表示する文字の設定と、色づかいです。

 HPづくりの経験がある方は痛感されていることでしょうが、同じページを
開いているのに、インターネットエクスプローラー(以下IE)とネットス
ケープナビゲータ(以下ネスケ)という、いま主流の2つのブラウザで、表示
のされ方が違っちゃうんです。
 大まかにいって、IEのほうは融通がきくけど、ネスケは思いがけないとこ
ろが変になっちゃう。マニュアルを参考にしつつ、文字の大きさと行間隔を完
璧に指定し、IEでは思った通りに表示されている、なのにネスケだとダメダ
メ…。そういうケースが多いんです。
 その解消のために、先輩にアドバイスを仰いだり、めんどくさい指定をして
みたりと、あの手この手を費やしました。ホントにもう、ブラウザの違いって
のはどうにかならないものでしょうか。

 あと困っちゃったのが、色遣いです。モノクロの仕事ばかりしてきたので、
色のバランスをとるのに慣れていません。それに加えて、マックとウィンドウ
ズとで色の感じが違うんです。
 両OSの仕組みの違いのため、どうしようもないそうですが、マックでは焦
げ茶色の文字が、ウィンドウズだとほとんど黒に見える。それじゃあと、ウィ
ンドウズで焦げ茶色に見えるようにすると、マックでは赤すぎてギトギトして
る。どうすりゃいいんじゃい! とやり場のない怒りをぶつける日々でした。

 そんなこんなで、適当なところで折り合いをつけつつ、何とか人前に出せる
程度に仕上げました。
 お暇な折にご覧いただき、感想など送っていただけたら嬉しいです。


◆ブロードバンド化達成!
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 ところで、HP公開に先立ち、当仕事場もいよいよブロードバンド化を果た
しました。導入したのはADSL。ニフティ(プロバイダ)のアッカ12メガ
のサービス。電話番語が変わることもなく、スムーズに移行しました。
 メールもネットもすぐつながるし、表示も早く、あんまり嬉しいから暇なと
きも暇でないときも、ネットサーフィンしまくっています(仕事は…?)。

 ADSLにする前に、CATVも検討しました。不動産屋に壁に穴を空けて
もいいかと相談したり、地元CATV会社にも見積もりにきてもらいました。
 ですが、よくよく話を聞くと、壁にケーブルを通す穴空け工事をするだけで
なく、ケーブルをビスで外壁に固定したり、保安器というものを取り付けたり
と、想像以上に大がかりになることが判明。これじゃあとが大変だと、すみや
かに断念しました。
 それではと、無線系の会社を探してみたものの、このへんでサービス展開す
る会社はないし、以前仮申込みをした会社はその後音沙汰ナシ。
 残された選択肢はただ1つ…。

 これまでADSLにしなかった理由は、ISDNには2回線としてつかえる
というメリットがあったからです。ファクス中にも電話したり通信できる。こ
の利点を失いたくない、という気持ちが強かったのです。
 が、よく考えてみました。
**********
 ファクスや電話中に通信ができるのは、ADSLでも同じだ。すると、違い
は、ファクスと電話を同時に使えるかどうか、だ。主に使っている電話機は、
ファクス兼用機の子機。もう1回線に予備の電話機をつなげてある。ってこと
は…。
(1)電話中に電話がかかってきても、どっちみち受けることはでない。
   (ここにはぼく1人しかいないから、両方には出られない)
(2)電話中にファクスがかかってきても、どっちみち受け取れない。
   (予備の電話機じゃファクスを受信できない)
(3)ファクス中にファクスがかかってきても、どっちみち受け取れない。
   ((2)と同じ)
(4)ファクス中に電話がかかってきたら、受けることができる。
   (こっちからかけることもできる)
 なんだ、ADSLにして困るのは(4)だけか。それじゃあ、(4)のケー
スはどのくらいの頻度であるのか。1か月に数回ってところ?…なんだ、その
くらいなら、目をつぶれるじゃないか!
**********
 というわけで、あれやこれや検討したあげく、ADSLにするという、今ど
き単純明快な選択をしたのでした。めでたしめでたし。

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今回もこれまでどおり、要る要らないも尋ねないまま勝手にお送りしました。
「職場にこんなの送るな」「今後はいらない」と思われた方は、お手数です
が下記までご連絡ください。次回以降はご迷惑をおかけしないようにします。
ご意見ご感想、他人に知らせたい情報・尋ねたいこと等もお待ちしています。
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*次回の発行日は未定です。「月刊」というタイトルに意味はありません。
(C) UMEZAWA Hiroshi
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