Children's Resilience

静岡大学子どもレジリエンス研究所Institute for Children's Resilience in Shizuoka University

研究所についてAbout

現代は「VUCA」の時代と言われています。
Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のことを意味した言葉です。
災害、戦争やテロ、感染症の拡大などが起き、未来にどのようなことが待ち受けているのかわからない、まさにVUCAの時代にあります。
こうした時代の中で、子どもたちにつけたい力としてレジリエンスが注目されるようになってきています。
実際に、2022年12月に文部科学省から出された生徒指導提要の改訂版では、レジリエンスなどの「社会情動的スキル(Social and Emotional Skills)」の育成が含まれてきており、社会的な要請が高まっています。

そこで本研究所では、学内外の研究者や学校の先生方も入れた多様なメンバーで、日本の子どもたちのレジリエンスを支えるための基礎的な研究と実践研究について進めていきます。
こうした研究成果を学校だけでなく広く社会に向けてエビデンスに基づいた実践的なアプローチを提案していき、社会に貢献していきたいと考えています。

所長・教育学部教授 小林朋子

メンバーMember

研究分担者/プロジェクト研究員 教育学部・教授 村山功
人文社会科学部・教授 畠垣智恵
教育学部附属静岡中学校・校長・教育学部特任教授 生田目治善
教育学部附属浜松中学校・校長・教育学部特任教授 木村真也
客員教授・客員准教授/ プロジェクト客員研究員(五十音順) 愛知教育大学・准教授 五十嵐哲也
聖心女子大学・教授 小林真理子
埼玉学園大学・教授 藤枝静暁
法政大学・教授 渡辺弥生
教育研究支援 東京共済病院・メディカルソーシャルワーカー 大澤かおり
協力研究員 伊藤久美子
稲森恵
プロジェクトサポーター 中平知見(イルカネット)
大石桃子(アトリエショップL&F)
小川良子(函南町立函南小学校)
勝又慎之輔(御殿場市立御殿場中学校)

研究内容Results

本研究所は、

  1. 子どものレジリエンスに関する発達的推移および他要因との関連に関する基礎的研究
  2. 子どものレジリエンスを育てる授業教材の開発および学校環境に関する研究
  3. 病気の家族がいるなど逆境にある子どものレジリエンスを支える支援

に関する研究や実践を行っていきます。

実績Results

2023年度

受賞
研究発表
  • 小林朋子・五十嵐哲也(2023)小中学生におけるレジリエンススキルと不登校傾向との関連(1)-「友人関係」のストレッサーに焦点をあてて-,2023年9月、日本カウンセリング学会第55回総会
  • 五十嵐哲也・小林朋子(2023)小中学生におけるレジリエンススキルと不登校傾向との関連(2)-「学業」のストレッサーに焦点をあてて-,日本カウンセリング学会第55回総会
  • 小林朋子・五十嵐哲也(2023)コロナ禍が続いたことによる小中学生の不登校傾向およびストレッサーとの関連,日本教育心理学会第65回総会
  • 小川良子・小林朋子・勝又慎之輔(2023)学習内容とソーシャルエモーショナルラーニングとの関連について(1)-小学1,2年生国語の教科書分析から-,日本学校心理学会第25回大会
  • 勝又慎之輔・小林朋子・小川良子(2023)学習内容とソーシャルエモーショナルラーニングとの関連について(2)-中学校「保健」の教科書分析から-,日本学校心理学会第25回大会
その他
  • (株)インタープレス発行「学校保健ニュース 心のドクターシリーズ 中学版」
  • (株)インタープレス発行「学校保健ニュース 心のドクターシリーズ 高校版」
メディア等
2023年度以前の実績については、静岡大学教育学部小林朋子研究室HPを参照ください。

お問い合わせContact

子どもレジリエンス研究所/静岡大学教育学部
教授 小林 朋子
E-mail:resilin.school[at]gmail.com
※[at]を@に変更してご利用ください

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