イルカ好きのためのサークル イルカネットの会報より抜粋
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活動報告「御蔵島ツアー」

●子連れのイルカママが挨拶に来てくれた!

 今回のツアーは大成功! 天気は良かったし、イルカには会えたし、ケガ人はでなかったし!
 御蔵島はまるで神様が住んでいるのでは、と思うような神秘的な島です。周囲わずか18キロの小さい島で約200人の島民が生活しています。断崖絶壁に囲まれ、おわんを伏せたような形の島なので、当然大きな港は作れず、漁業でも農業でも生計をたてられない島にとって、イルカが観光資源になってくれたのは喜ばしいことだと思います。ただ、観光客の数に島の設備が追い付いてないんだけどそこが素朴でいい。
 港を出て島沿いに30分も走ればイルカに出会います。で、彼らが通りそうな場所を予想して、先に海に入って彼らが通るのを待つの。イルカが来たら、追いかけたりしないで、その場で深く潜ったりくるくる回ったりして気を引くと、「遊んでやってもいいかな」と思ってくれたイルカはすーっと遊びにきてくれます。泳げないメンバーは上の方にぷかぷか浮いてるだけなんだけど、イルカの機嫌がよくて、今回は上の方まで挨拶にきてくれました。
 ドルフィンスイムはゆったりした気分で、たまには潜らずにイルカの群れをぼんやり眺めたりして過ごすのがベスト。  
 今回は、お母さんイルカが小さな赤ちゃん(1メートルくらいかな。大人は3メートルになる)を連れてきてくれて、船の前や横を一緒に泳いでくれて、本当に幸せなひとときを過ごせました。やっぱりイルカの方から遊びに来てくれると嬉しい!
 帰り道は島の風景を見ながら、途中、流木や海に浮かんでいるゴミなどを拾いながら港を目指します。それも大事。
 御蔵島への旅、まだまだ改善点はあるものの、参加者もきっと満足してくれたと思います。クラゲがチクチクしたことも忘れちゃうくらい。

●オオミズナギトリとご対面

 島に生息しているオオミズナギドリを見に行こうと、現地の方に連れられみんなで山に向かった。車で30分以上走るとだんだん鳥の声が聞こえてきた。
車を降りて空を見上げると、満点の星空にまるで人工衛星か流れ星のように鳥が舞っているのだった。それも、数えきれないくらい。山道から下を見下ろすと、無数の鳥がいると思われる豊かな森。照明が何もない山の中で、たよりになるのは懐中電灯だけ。空を照らすと遥か頭上の鳥たちのお腹が白く光って見えるのだった。
 この鳥は離陸、着陸ともにヘタで、よく道路に落ちてくる。最初のポイントでは残念ながら近くに落ちなかったため、ポイントを変えることになった。森の途中に車を止め、待たされることしばし。数分後、1羽のオオミズナギドリと対面することができた(写真・ちょっと失礼して巣から連れてきたらしい)。その黒目がちな瞳にみんな魅せられたのだった。帰り道、車のわきにボトリと落ちてきたオオミズナギドリは、すごい勢いでカサカサカサカサと走り去った。鳥のたてる音とは思えなかった・・・。

 参加者16名の旅、行きの東海汽船は鬼のように混んでいて階段やデッキで眠るヒトまで。
今後はちょっと高くても場所を確保して行こうと思います。それと、1泊では語り尽くせぬ話もあるので、できれば2泊がいいですね。印象的だったのは、ドルフィンスイムのとき、別の船で参加していたヒトのこと。フィンもマスクもスノーケルもつけず、バシャンと飛び込んでイルカをクロールで追いかけていたあの男性。私がもしイルカだったら絶対逃げるな、と思いました。イルカにやさしいドルフィンスイムを心がけましょう。

 どうもメンバーにお酒好きが多いらしく、ツアー・パーティーにビールは欠かせなくなってきている。今回、御蔵島の宿で最後まで残った雄姿は6名。Tさんがギターを持参していたので、みんなで歌を歌う。途中、スタッフ・トモのパンツに焼酎がぶっかかるハプニングもあり、なかなか素敵な夜だった。こうしてカナブンと共に御蔵の夜は更けていくのだった。写真は帰りの船。三宅島を出てから竹芝に着くまで、6時間くらい飲みっぱなし。後ろにうっすらレインボーブリッジが見えるのだが、手前のふたりは一体何者なんだ!? 向かって右が今回のツアーでカメラマンを担当し、じつにフィルム7本分の写真を撮ってくれたMさん。素敵な写真をありがとう(この写真のときの記憶はないそうです


これらの記事は1997年〜1998年に発行されたイルカネット会報誌の
記事を編纂したものです。電話番号や住所、水族館の営業情報など
は当時のものです。ご注意ください。

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