イルカ好きのためのサークル イルカネットの会報より抜粋
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大洗水族館で、イルカと泳いできました!

(メンバー:R.Aさん寄稿)

 今年の夏、7月22日から8月18日までの期間限定で、こんな応募が出されました。
 【応募】小学4年生以上、健康で泳げる人が対象。1日定員10人。往復はがきに参加者(複数可)の住所、氏名、年齢、性別、電話番号、希望日(第1〜第3希望まで)を記入し、〒311-13茨城県大洗町磯浜町8252の3、大洗水族館「イルカと泳ごう」係へ。
 新聞でこの記事を見つけた私は、早速はがきで応募し、数日後、めでたく定員10人のうちのひとりとして参加することが決まりました。
 最終日の18日夕方、ショーが終わったプールでライフジャケットを着けて泳ぐということでした。イルカ5頭(バンドウイルカ3頭、オキゴンドウ2頭)と一緒にです。
 私は以前、三宅島で野生のイルカと泳いだことがあります(詳しくは『三宅島・ドルフィンスイム報告』をご覧ください)。けれど、今回は飼育されているイルカ。どう違うんだろう。期待に胸をふくらませて、いよいよ当日をむかえます。
 まず、参加者10名を5名ずつの2グループに分ます。そして、交互に10分間泳ぎ、それぞれのグループが20分間遊びました。
 イルカプールに入るとき、バンドウイルカ君が、私たちの方に向かって寄ってきて、「おいでよ」というように笑っていました。私は三宅島での経験から、みんなで固まっていてもイルカ君は興味を示してくれないと思い、ひとりで「スイーッ」と泳いでいきました。すると、1頭のバンドウイルカが同じく「スイーッ」と近づいてきて、くちばしで私を押しながら泳いでくれました。
 「本やテレビで見たような、こんなことって本当にあるんだ」と、私は感動してしまいました。楽しくて、楽しくて、全開の笑顔で笑いっぱなしでした。
 イルカ君も段々と「もっと遊ぼうよ」という欲求が強くなってきたらしく、私を速く押し始めました。私も楽しくて仕方がありません。
 すると突然、イルカ君は「もっと、もっと一緒に遊ぼう!」というように、プカプカと浮いている私の上に頭を乗せてきました。
 「あっ」と思った瞬間、全身が水中に「ザブン」と潜ってしまいました。私は、しょっぱい水を思いっきり飲み込んでしまいました。なんとかしようにも、ライフジャケットを着ているため、自由がきかないのです。それを見ていたトレーナーのお兄さんが、私を救出しに来てくれました。
 そして、2度目にプールに入ったときも、同じイルカ君がまた頭を乗っけてきました。私は再び溺れかけ、トレーナーのお兄さんに助けれられました。
 泳ぎ終わってから、お兄さんに「イルカがこんなにはしゃぐことってあんまりないから、気に入られて良かったですね」と言われました。それを聞いて、私はまた全開の笑顔になってしまいました。
 イルカと会話ができたら、どんなに楽しいかとも思いますが、イルカ君に気を許してもらったことに、本当に感激しました。そして、更にイルカが大好きになりました。


これらの記事は1997年〜1998年に発行されたイルカネット会報誌の
記事を編纂したものです。電話番号や住所、水族館の営業情報など
は当時のものです。ご注意ください。

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