ネットサーフィンをしていると、育児日記や旅行記など、個人の身辺雑記を記したホームページがたくさんあるのに驚かされます。また、オピニオンというか、自分の考えや主張を展開するページ、意見の書き込みが可能な電子掲示板なども無数にあります。
いまや、ごくごく普通に生活している人々が、より多くの人に向けて話題を提供したり、意見を述べるのは、めずらしいことではありません。規模は小さいとはいえ、ごく普通に生活している人たちの意見を集めたミニコミを発行している者としては、とてもいいことだなと感じています。
ただ、惜しいのは、その多くがインターネット上で完結していることなのです。
ホームページや掲示板は、パソコンさえあれば気軽に読んだり書き込んだりできるという利点は確かにあります。でも、こういう時代であっても、パソコンが扱えない、インターネットは使えないという人は存在します。こういう人たちに、せっかく記した文章を伝えることができないのは、もったいないことです。
また、いろいろと書きたい、残しておきたいことはあるけど、ホームページをつくる技術がないという人もたくさんいるでしょう。そんな理由で、個人の記録が他の人の目にふれないまま埋もれていくのは、これまた惜しいことです。 |